第60回 鉱工業生産指数(鉄鋼)/商業動態統計=ゼノデータ・ラボ
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鉱工業生産指数(鉄鋼) ロシアの侵攻で前年比で下落
ゼノインデックスが予測する鉱工業生産指数(原指数。経済産業省が毎月15日前後にその前々月分確報を発表)の鉄鋼分野は2月以降、前年にやや劣る水準で推移し、4月に前年同期比で10%の大幅減となる。2022年1月実績は88・7で、11カ月ぶりの前年割れだった。
AIによると、ロシアによるウクライナ侵攻の影響が大きなマイナス要因となる。ウクライナ、ロシアともに鉄鉱石の輸出国であり、日本と両国の貿易量は少ないものの、輸入に影響が及ぶ。鉄鋼大手の日本製鉄は、製鉄材料である鉄鉱石ペレットの輸入先をブラジルやオーストラリアへ切り替えるなど対応を進めているが、鉄鉱石に限らず高炉原料の価格高騰リスクはあり、新型コロナウイルスからの経済回復と合わせてもややマイナス方向…
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週刊エコノミスト
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