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週刊エコノミスト Online 闘論席

台湾有事の議論に沖縄の視点が欠けている=古賀茂明

撮影 喜屋武真之介
撮影 喜屋武真之介

古賀茂明の闘論席

 米中対立激化で「台湾有事は日本有事」という言葉が広がった。冷静に考えればそう簡単に起こるとは思えない中国による台湾への軍事侵攻ではあるが、日本では、中国が台湾を侵略することを前提にした報道が多い。親日で民主国家の台湾が習近平国家主席率いる独裁国家中国に侵略されるのは許されない、と言われると確かにそうだと感じるものだ。また、米軍が台湾救済のために派兵するのも理解できる。

 そして、「台湾の次は沖縄だ」とか、「台湾有事は日本有事だから、日本も中国と戦ってくれ」と米国に言われたら「自衛隊の派遣はやむを得ない」という答えに世論が傾く可能性は十分にある。ウクライナ危機が起きてからは、中国の習近平国家主席をロシアのプーチン大統領になぞらえて、こうした議論が急速に盛り上がっている。

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