実は大手米銀の債券含み損率は金融危機以来=市岡繁男
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大手米銀の債券含み損率は金融危機以来
2020年3月のコロナ禍蔓延(まんえん)に際し、米連邦準備制度理事会(FRB)は政策金利の引き下げと、思い切った量的緩和政策を実施した。その影響で米10年国債の利回りは、20年初の1・8%から同年7月末には一時0・54%まで低下した。
FRBの積極姿勢をみた大手米銀は、貸し出しよりも債券に資金を振り向けた(図1)。景気の先行きに不透明感があり、貸し出しを増やす判断が難しかったのに対し、国債や政府機関債を主体とする債券は、当局が買い支…
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週刊エコノミスト
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