週刊エコノミスト Online闘論席

トヨタも経産省もEV推進へかじを切れ=古賀茂明

撮影 中村琢磨
撮影 中村琢磨

古賀茂明の闘論席

 テレビを見ていて気になることがある。連日流れるトヨタ自動車のCMで、消費者は日本の自動車メーカーが電気自動車(EV)開発競争で世界に出遅れたと気付けないのではないかということだ。俳優の香川照之氏が「新車を1、2台発表するのかと思ったら、すごい数の電気自動車」とハイテンションで宣伝する。しかし日本経済新聞が報じたとおり、そこに並んだ16台のうち11台は粘土製(クレーモデル)だった。このCMは、「EV後進」の汚名を着せられた同社の焦りを表しているのだろうか。

 一方、同社が鳴り物入りで今年発売する初のEV量産車は年産わずか6万台。他社のEV販売計画も世界のメーカーに比べると極端に少ない。

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