大麻取締法改正が目指す「成分規制」の危うさ
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大麻草の成分で規制緩和論 過剰摂取を招く懸念も
大麻草の種子や成熟した茎に含まれるCBD(カンナビジオール)という成分をめぐり、役所や業界の動きが慌ただしくなっている。不眠やストレス緩和の機能が期待されるCBDだが、葉などから抽出されたCBDには、THC(テトラヒドロカンナビノール)という幻覚作用のある大麻成分が含まれ、大麻取締法の規制を受ける。
THC不検出が商品の販売要件だが、微量のTHCが検出され、製品が回収されるという問題がたびたび発生している。このため、CBD商品を扱う業界や「カンナビジオールの活用を考える議員連盟」は、THC検出が一定濃度以下ならば流通できるよう、大麻取締法の見直しを要望している。
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週刊エコノミスト
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