有価証券評価損益 栃木が多額の含み損
地域経済を支える地方銀行の業績の優劣が今、鮮明になっている。2022年3月期決算を基に全国99行をランキングするなどして、業界の現在地を探った。
銀行は資産の運用や取引先との関係維持など目的に、株式や債券などの有価証券を保有している。有価証券評価損益は、そうした有価証券の帳簿価格(簿価)と時価との差額を示しており、時価が簿価を上回れば含み益、下回れば含み損となる。
2022年3月末では、米国の金利上昇による外国債券の価格下落などを要因に、全99行のうち大半の96行で前期末に比べて含み益が減少したり、含み損が拡大したりした。最も含み損が多かったのは、栃木銀行の154億4100万円だった。
一方、含み益が最も多い京都銀行は、市場が急変する中でも8800億円超を計上。任天堂などの大株主として他行を圧倒した。
(編集部)
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