動画系も音声系もシナジー狙って活用
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新興SNSとどう向き合うか=笹木郁乃/23
これまでに代表的なSNS(交流サイト)である、フェイスブック、インスタグラム、ツイッターなどを紹介してきたが、毎年のように新しいSNSが誕生している。
例えば昨年、一時大きな話題となった音声系SNSのClubhouse(クラブハウス)は、記憶に新しいだろう。アップルストアの総合ダウンロード数で連日1位を記録し、数週間で、日本のユーザー数が50万人程度まで増えたクラブハウスは、少人数の招待制という希少性から一躍大ブームとなった。
また、招待制・実名制という特性から、企業経営者や有名人も多く活用していたこともあり、クローズドなライブ感を楽しめるSNSでもあり、ラジオのようにただ聴くだけでなく、手を挙げることで会話に参加することもできることから、ビジネスの出会いの場になっていたのも特徴だ。
爆発的な人気を博した理由は大きく二つある。
一つ目はコロナ禍での自粛により、リアルな出会い、雑談を楽しむ場を求めた人が集まったという時代背景。二つ目は在宅ワーク中も含めた忙しい時に作業しながら楽しめる「ながら視聴」ができるという点で、音声系SNSは今後大きな可能性を秘めているジャンルといえる。
一方で、若年層中心として人気の、動画系SNSの一つにTikTok(ティックトック)がある。ティックトックの国内での月間アクティブユーザー数は950万人を超えた。202…
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週刊エコノミスト
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