新規会員は2カ月無料!「年末とくとくキャンペーン」実施中です!

経済・企業 深層真相

「骨太」から消えた黒字化の目標時期

 政府は6月7日に閣議決定した今後の経済財政運営の指針となる「骨太の方針」で、これまで25年度としてきた国と地方の基礎的財政収支(プライマリーバランス=PB)の黒字化に向けた目標時期を削除した。今回の策定では、黒字化目標を堅持したい岸田文雄首相側と、黒字化目標の廃止・先送りの必要性を訴えてきた積極財政派の主張が折り合わなかった。

 一時は黒字化目標を明記しつつ、再度その妥当性を検証する考えを盛り込む見通しだったが、積極財政派の最高顧問を務める安倍晋三元首相=写真=の理解が得られず、最終的に記述は見送られた。ある経済官庁幹部は「財政再建に向けた『旗は降ろさず』という文言は明記できた。財政再建への主張は十分通っている」と強調する。

残り167文字(全文483文字)

週刊エコノミスト

週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
有料会員になると、続きをお読みいただけます。

・会員限定の有料記事が読み放題
・1989年からの誌面掲載記事検索
・デジタル紙面で直近2カ月分のバックナンバーが読める

通常価格 月額2,040円(税込)が、今なら2ヶ月0円

週刊エコノミスト最新号のご案内

週刊エコノミスト最新号

12月3日号

経済学の現在地16 米国分断解消のカギとなる共感 主流派経済学の課題に重なる■安藤大介18 インタビュー 野中 郁次郎 一橋大学名誉教授 「全身全霊で相手に共感し可能となる暗黙知の共有」20 共同体メカニズム 危機の時代にこそ増す必要性 信頼・利他・互恵・徳で活性化 ■大垣 昌夫23 Q&A [目次を見る]

デジタル紙面ビューアーで読む

おすすめ情報

編集部からのおすすめ

最新の注目記事