経済・企業深層真相

小型原発が投資テーマに 息を吹き返す研究者

 間近に迫る参院選を前に、証券会社主催の個人投資家向け説明会で、原子力工学の研究者が引っ張りだこという。内容は次世代原子炉に位置づけられる小型モジュール炉「SMR」の設計・製造に関する技術だ。政府は昨年10月に閣議決定した第6次エネルギー基本計画でSMR技術の国際連携を進めるとしており、株式の投資テーマに浮上している。

 国内企業では、IHIや日揮ホールディングスが昨年5月、SMRを開発中の米ニュースケール・パワーへの事業参画を発表。日立製作所と米ゼネラル・エレクトリック(GE)の合弁企業「日立GEニュークリア・エナジー」も昨年2月、カナダでSMR事業会社を設立している。そうしたSMRの技術を説明するのが原子力工学研究者の役割だ。

残り179文字(全文497文字)

週刊エコノミスト

週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
有料会員になると、続きをお読みいただけます。

・会員限定の有料記事が読み放題
・1989年からの誌面掲載記事検索
・デジタル紙面で過去8号分のバックナンバーが読める

通常価格 月額2,040円(税込)

週刊エコノミスト最新号のご案内

週刊エコノミスト最新号

10月3日号

金利ある世界18 長期金利の居場所の探り合い 10年国債が主役に復活する日■稲留克俊21 絶えざる資産インフレとデフレ■水野和夫22 ドル・円 米金利上昇で景気失速、金利低下 1ドル=130円の円高を目指す■吉田恒24 日本株 企業に生じた「インフレ利得」 「マイナス金利」が追い風に ■黒瀬 浩一2 [目次を見る]

デジタル紙面ビューアーで読む

おすすめ情報

編集部からのおすすめ

最新の注目記事