炭素の輸出か! 日本のCCUS手法に憤りの声
有料記事
G7(主要7カ国)気候・エネルギー・環境大臣会合が5月末、ドイツで開催された。発表された共同声明の項目は80を超すが、注目は石炭火力発電の帰趨(きすう)に言及した「電力システムの脱炭素化」だ。2035年までに電力部門の大部分を脱炭素化するという目標達成に向け、「二酸化炭素(CO2)排出対策が講じられていない石炭火力発電」を段階的に廃止すると記載された。
踏み込んだ内容に思えるが、反対解釈すれば「対策が講じられている石炭火力」なら許されるため、「石炭火力否定派の欧州と肯定派の日米との妥協の産物」(業界関係者)に他ならない。
残り321文字(全文585文字)
週刊エコノミスト
週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
有料会員になると、続きをお読みいただけます。
・1989年からの誌面掲載記事検索
・デジタル紙面で直近2カ月分のバックナンバーが読める