教養・歴史書評

世界中の勤勉な市井の人々の努力で人類の寿命は延びた=高部知子  

「命のイノベーション」に恩恵を受けている私たち

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 私の母は福島県会津地方の生まれで、私を幼稚園に送る時に自転車を漕(こ)ぎながら「会津磐梯山(ばんだいさん)」という歌をよくうたっていた。この歌には「小原庄助さん」という人が登場するのだが「小原庄助さん、なんで身上(しんしょう)つぶした。朝寝朝酒朝湯が大好きで、それで身上つぶした。あ~もっともだ、もっともだ」とつづく。母は「小原庄助さんみたいになったら困るからね。頑張って働かないとね」、そう私に教えた。

 会津の人が大変勤勉で実直であることは、白虎隊を描いた映画などでもよく表れているが、私も子ども心に母の背中を見ながら「朝寝坊して、朝からお酒飲んだりお風呂に入ってのんびりしてると小原庄助さんみたいになっちゃうんだ」と、そう思っていた。

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