週刊エコノミスト Online闘論席

安倍元首相の国葬に反対する三つの論拠=古賀茂明

撮影 毎日新聞社
撮影 毎日新聞社

古賀茂明の闘論席

 岸田文雄内閣が故安倍晋三元首相の国葬を行うことを閣議決定したことに批判が高まっている。史上最長政権であることに間違いはないが、だから国葬というには飛躍があり過ぎる。国葬に反対する論拠は大きく分けて三つだ。

 一つ目は、国葬を決める手続きが民主的でないということ。今回の決定は、事実上、岸田首相の独断である。

 二つ目は、安倍氏が、人格的に多くの国民の尊敬を集めるような人物ではなかったという点。「モリカケサクラ」問題を挙げるだけで十分だが、安倍氏の夫人昭恵氏の名前を消すために公文書改ざんを強要されて自殺に追い込まれた赤木俊夫さんとその夫人の雅子さんのことを考えればなおさらだという声は自民党内からも聞こえる。

残り524文字(全文836文字)

週刊エコノミスト

週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
有料会員になると、続きをお読みいただけます。

・会員限定の有料記事が読み放題
・1989年からの誌面掲載記事検索
・デジタル紙面で過去8号分のバックナンバーが読める

通常価格 月額2,040円(税込)

週刊エコノミスト最新号のご案内

週刊エコノミスト最新号

3月28日号

東証再編1年 日本株の大逆襲18 大日本印刷、カナデン…… 本気出し始めた低PBR株 ■安藤 大介21 60年ぶり大改革の東証再編 「骨抜き」批判についに本腰 ■編集部23 スクリーニングで探す 株主還元が期待できそうな120銘柄26 プライム経過措置 適用企業の8割が基準未達 スタンダード移行の救 [目次を見る]

デジタル紙面ビューアーで読む

おすすめ情報

編集部からのおすすめ

最新の注目記事