インドの格安航空会社、過度なコスト削減で保安面にも懸念=藤原秀亘
有料記事
インド航空当局は7月28日、インド航空業界大手の格安航空会社(LCC)であるスパイスジェットに対し、運航本数の半減を命じた。一連の飛行中のトラブルへの事実上の罰則だ。
スパイスジェットは5月1日、機体が上空で乱高下し、乗客17人がけがをする事故を起こした。以降3カ月間で機材故障に伴う緊急着陸など、トラブル8件を連発した。整備士不足やそれに伴う脆弱(ぜいじゃく)な保安管理体制に大きな懸念があるといわれている。
日本人駐在員御用達の業界最大手のLCC、インディゴも課題を抱える。7月2日には同社のフライトの半分以上が欠航・遅延。スタッフの大半が、同日に行われたインドの航空大手、エア・インディアの採用面接に行っていたことが要因とみられる。
残り198文字(全文518文字)
週刊エコノミスト
週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
有料会員になると、続きをお読みいただけます。
・1989年からの誌面掲載記事検索
・デジタル紙面で直近2カ月分のバックナンバーが読める