国際・政治ワールドウオッチ

中国軍の大規模演習に“無反応”な台湾市民の本音とは=井上雄介

中国側の圧力も国民はどこ吹く風?(8月4日、台北市) Bloomberg
中国側の圧力も国民はどこ吹く風?(8月4日、台北市) Bloomberg

 ナンシー・ペロシ米下院議長が台湾訪問を終えた翌日の8月4日、中国軍は台湾本島周辺で大規模な軍事演習を繰り広げるなど、中台の軍事的緊張は1996年の台湾海峡危機以来の高まりをみせている。しかし、当の台湾市民は、意外にも“無反応”な様子だ。

 96年と異なり、8月4日以降、台湾証券取引所の株価は上昇。不動産の投げ売りも外貨流出も起きていない。蔡英文総統も9日の演説で、台湾人の成熟ぶりと冷静さに感謝を伝え…

残り303文字(全文504文字)

週刊エコノミスト

週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
有料会員になると、続きをお読みいただけます。

・会員限定の有料記事が読み放題
・1989年からの誌面掲載記事検索
・デジタル紙面で直近2カ月分のバックナンバーが読める

通常価格 月額2,040円(税込)

週刊エコノミスト最新号のご案内

週刊エコノミスト最新号

4月30日・5月7日合併号

崖っぷち中国14 今年は3%成長も。コロナ失政と産業高度化に失敗した習近平■柯隆17 米中スマホ競争 アップル販売24%減 ファーウェイがシェア逆転■高口康太18 習近平体制 「経済司令塔」不在の危うさ 側近は忖度と忠誠合戦に終始■斎藤尚登20 国潮熱 コスメやスマホの国産品販売増 排外主義を強め「 [目次を見る]

デジタル紙面ビューアーで読む

おすすめ情報

編集部からのおすすめ

最新の注目記事