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教養・歴史著者に聞く

就活60社落ちから一転、ケニアでアパレルブランドを立ち上げた=北條一浩(編集部)

(ライブ・パブリッシング、1540円)
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『踏み出す一歩は小さくていい』 著者 河野理恵さん(RAHA KENYA代表)

アフリカ布と出合って初めて表現できたと思った

 ケニアに移住し、カラフルで個性的なアフリカ布で仕立てた服を身にまとう女性を見る度に、「カッコいいな」と思っていた。そしてある日、自分でも試してみた。すると「驚くほど背筋がシャキンとした。気持ちが明るくなり、表情がグッと変わったのが自分でも分かった」。

 ここから河野理恵さんは行動に出る。「自分を表現するために、アフリカ布を使った洋服や小物のブランドを立ち上げよう」。

「それまでは苦手なことをつぶすことばかり考えていました。お年寄りと接するのがヘタだからと介護職に就き、今度は小さな子に関わろうと教職を経験しました。でもアフリカ布と出会って、自分がやりたいことをやってみようと思えたんです」

 河野さんは介護や教職の前に、連綿と就活の失敗を経験している。落ちた会社の数、実に60社。

「自分を励ますつもりで数えました。60社落ちたと言うと“すごい!”と驚いてくれます(笑)。やりたいことが全然見えない日々でした」

 ケニアに来たのも、ここで起業した夫についてきただけで自分の意志ではなかった。慣れない土地の生活にもんもんとし、3カ月に及ぶひきこもりもあった。しかし一転、前に進むと決めた河野さん。アパレルも経営も一切経験なし、それで起業とは無謀といえば無謀な船出だった。

「ケニアはオーダーメード文化の国です。私はわずかしか話せない英語で仕立ててくれるテーラーさんに話しかけ、服を作ってくれる人を探して歩きました」

 立ち上げたブランド名は「RAHA KENYA(ラハ・ケニア)」。RAHAとはスワヒリ語で「Be Happy」を意味し「そばにあることで幸せになるような物を売りたい」との願いが込められているという。

 しかし当然ながら、さまざまな困難も経験した。例えば検品。

「仕上がった製品…

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