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週刊エコノミスト Online 闘論席

日本の自称保守派は何を保守したいのか 小林よしのり

撮影 矢頭智剛(署名原本は国立公文書館所蔵)
撮影 矢頭智剛(署名原本は国立公文書館所蔵)

小林よしのりの闘論席

「戦争の最終目的は相手国の憲法を変えることである」というのは、憲法学の通説だ。米軍も日本を武力で占領して憲法を変えた。それが日本国憲法だ。

 もしも武力を用いず相手国の権力中枢に潜入して、憲法を変えることができれば、それが一番いい。銃弾の一発も撃たず、戦争に完全勝利できるのだから。

 兵器を使わない戦争、見えない侵略というものもある。「旧統一協会」がそれを実行していて、わしはステルス侵略と名付けている。

 政治家に選挙ボランティアを提供して恩を売りつつ、この「反日・反天皇カルト」は巧みに権力を侵食していった。そして選択的夫婦別姓反対やLGBT(性的少数者)の権利拡大反対、皇位継承問題の男系固執など、統一協会の主張と自民党の政策はほぼ一体となり、連携して運動していった。

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