米国債増発で、金利は更に上昇へ 市岡繁男
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米連邦準備制度理事会(FRB)のデータによると、2022年3月末の大手米銀の債券含み損は628億ドルで、自己資本に対する比率は4%台と、08年以来の水準(自己資本の10%弱)だった。
FRBは今年3月末で含み損データの公表をやめたので、現在の含み損率は不明だ。だが長短金利はその後、さらに上昇しており、金利と逆の動きをする債券の価格は国債と政府機関債が4%、社債が10%も下落した(図1)。大手行が保有する国債+政府機関債は3.3兆ドル、社債は0.6兆ドルなので、この半年間で含み…
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週刊エコノミスト
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