東芝復活の鍵「スマートレシート事業」トップは富士通出身
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データ事業の拡大で経営再建を軌道に乗せたい東芝。注目は、子会社東芝テックが手掛ける「スマートレシート事業」が“大化け”するかどうか。
スーパーなどの客のスマホに電子レシートを返し、客は店からクーポンをもらう。東芝テックは、POS(販売時点情報管理)システムで国内シェア5割超。蓄積する購買履歴のデータが広告やマーケティングの「宝の山」になるという狙いだ。
この東芝テックを率いるのが富士通出身の錦織弘信社長(66)=写真。2009年に富士通がハードディスクドライブ(HDD)事業を東芝に売却した際に転籍した。事情を知る関係者によると、東芝の故・西田厚聡会長(当時)が、「HDD事業が安定するまでは錦織氏に東芝にいてもらいたい」と富士通側に要請。富士通は2年程度をめどに同氏を戻す意向だったが、錦織氏は結局、東芝にとどまった。
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週刊エコノミスト
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