11月初旬にエジプトで開催されるCOP27（国連気候変動枠組み条約第27回締約国会議）。「盛り上がりに欠ける」。こんな声が霞が関で聞こえてくる。

　昨年に英グラスゴーで開催されたCOP26では、石炭火力発電の段階的廃止に関する合意をはじめ成果があった。外交戦術にたけた英国は、特設のホームページでの独自メッセージなどを通じて国際世論の喚起に注力していた。一方、エジプトは開催直前になっても「国際社会の結束を」な…