初秋のチェコの味「ブルチャーク」とは 志牟田剛
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チェコでは南部モラビア地方をはじめとする各地でワインが生産されており、人気がある。フランスで3月に開催された国際コンクール「シャルドネ・デュ・モンド」では、トップ10の金賞にチェコの2本が選ばれるなど評価が高い。
日本と欧州連合(EU)の経済連携協定(EPA)が2019年に発効したことで、チェコから日本へのワインの輸出額は増加が続く。昨年は26万ユーロ(約3800万円)と少額ながら、EPA発効前の18年と比べると4.5倍に増えた。
9~10月には、この時期だけ流通する発酵中のワイン「ブルチャーク」を楽しめる。プラハ市内ではワイン販売店や週末に開かれる市場で手に入る。発酵中のため、瓶には詰められない。店員は注文を受けるたびにタンクからペットボトルに注ぎ、ふたを軽く開けたまま客に渡す。値段は1リットル約100~120コルナ(約600~720円)。市場では小さいカップで注文し、買い物をしながら飲む人もいる。アルコール分は6度前後…
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週刊エコノミスト
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