W杯で沸くブラジル経済、小売りだけで429億円効果 古木勇生
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11月からカタールで開催されるサッカーワールドカップは、最多優勝を誇るブラジルにとって特別な存在だ。関連商品、レストランやバーなどでの消費が喚起されるほか、新型コロナウイルスの感染拡大が徐々に落ち着くに伴い、カタール現地での試合観戦に向けた観光業の活性化も期待される。まさにブラジル経済に影響を与える一大イベントとなっている。
ブラジル商業・サービス・観光連盟(CNC)によれば、小売り分野で期待できる経済効果は約15億レアル(約429億円)。特に老若男女のブラジル人に人気なのが、街中の新聞スタンドなどで販売しているステッカーアルバムだ。トレーディングカードのように選手のステッカーを集めて貼り付け、アルバムの完成を目指すもので、ショッピングモールで未入手のステッカーを求めての交換会も徐々ににぎわってきた。
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