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教養・歴史アートな時間

琉球米軍司令部(ライカム)跡地で描く沖縄と本土の距離感 濱田元子

舞台 KAAT神奈川芸術劇場プロデュース 「ライカムで待っとく」

 タイトルにある「ライカム」という言葉を聞いて、すぐに分かるのは沖縄に住んでいるか、沖縄に詳しい人だろう。

 沖縄本島中部の北中城村(きたなかぐすくそん)比嘉地区にかつて置かれていた琉球米軍司令部(Ryukyu Command headquarters)、略してRyComである。

 司令部の近くにあった米軍関係者専用の「泡瀬ゴルフ場」が返還され、跡地はショッピングモール「イオンモール沖縄ライカム」として2015年に開業。19年には一帯の地名が「字ライカム」に変更された。

 日本の敗戦後、米軍統治下に置かれ、1972年の復帰後も多くの米軍施設を抱える沖縄の戦後と現在を象徴するような地名だ。

 復帰50年となる今年は、演劇界でもさまざまな切り口で「オキナワ」を問う試みがなされてきた。本作は沖縄で生まれ育った新鋭の作家・兼島拓也(89年生まれ)がKAAT神奈川芸術劇場に書き下ろしたという意味で、大きな意義がある。

 カギとなるのは、64年8月、宜野湾市普天間で起きた米兵殺傷事件だ。容疑者となった沖縄の青年4人は、米国人が陪審員の多数を占める陪審裁判にかけられた。物語は、占領下の沖縄が置かれた理不尽な状況を描く伊佐千尋の法廷ノンフィクション『逆転 アメリカ支配下・沖縄の陪審裁判』に想を得たという。

 東京の雑誌記者・浅野悠一郎(亀田佳明)…

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