《NY市場》銘柄ごとの見極めが重要な展開続く 橋本真拓
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11月の米連邦公開市場委員会(FOMC)の記者会見で、パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長は利上げ停止を考えるのは時期尚早との見解を示した。引き締め過ぎた場合は金融緩和で対応できる一方、引き締め不足の場合はインフレが定着するリスクが生じてしまうためだと述べている。当局が一時的な景気減速をいとわないことから、利上げの到達点が想定よりも高まる可能性に市場は警戒している。
中間選挙後、過去の経験則から株価指数全体の上昇が楽観視されているが、銘柄ごとの動きは異なっている。2022年7~9月期の企業決算全体では、景気減速を警戒し引き下げられていた市場予想を上回り、需要回復の恩恵を受けたエネルギーや航空各社は堅調だったが、大型テック銘柄は失望された。伝統的なビジネスモデルの企業が集まるダウ平均株価指数が年初来で比較的持ちこたえている一方、金利敏感なハイテク銘柄を中心に構…
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週刊エコノミスト
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