《今週のポイント》インドの国内総生産(11月30日) 斉藤誠
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物価・金利の上昇で景気減速
11月30日にインドで2022年7~9月期の国内総生産(GDP)が公表される。インドはコロナ禍からの経済活動の回復により7四半期連続でプラス成長が続いている。4~6月期の実質成長率は前年同期比13.5%増(1~3月期:同4.1%増)と、感染状況の改善や比較対象の前年水準が低かったことによるベース効果で急上昇した。
しかし、7~9月期は景気減速が予想される。インドは9月の消費者物価上昇率が前年同期比7.4%増と中銀の物価目標の上限である6%を上回り、インド中銀は今年5月以来、政策金利を計1.5%引き上げている。こうした高インフレと金融引き締めによる借り入れコストの上昇は消費や投資の逆風となっている。
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週刊エコノミスト
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