【週刊エコノミスト創刊100年キャンペーン実施中】いまなら週刊エコノミストオンラインをお申し込みから3カ月間無料でお読みいただけます!

教養・歴史書評

邪馬台国は?倭の五王は? 日本古代史の新説次々 今谷明

 日本の古代史は文献が少ないため、主として地下からの発見、すなわち考古史料の発掘によって常に書き換えられる特性がある。2000年に「旧石器捏造(ねつぞう)事件」が発覚し、一時は考古学の信用が損なわれたが、近年は事件の衝撃も薄れ、考古学の諸発見が注目を集めている。

『古代史の定説を疑う』(瀧音能之、水谷千秋監修、宝島社新書、1210円)はこうした考古学の新知見に加え、文献史学による新説なども動員して、日本古代史の書き換えを試みた意欲的な作品といえよう。

 まず、日本列島にいつごろ人類が定住したかを、放射性同位元素による測定や人骨、動物骨のDNA解析などによって解明している。これだけを見ても、我々が受けてきた歴史教育の古代史像が一変していることが知られ、今さらのように学問の進展に驚かざるを得ない。

 本書では、邪馬台国論争において大和説が有力になりつつあること、また讃・珍・済・興・武の「倭(わ)の五王」では、讃を応神天皇ではないかと推定する新説が紹介されている。

 実は「讃=応神天皇」説は、評者も新説が出される以前からそうではないかと推測しており、大学の授業などでも主張してきた。それは応神天皇の実…

残り480文字(全文980文字)

週刊エコノミスト

週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
有料会員になると、続きをお読みいただけます。

・会員限定の有料記事が読み放題
・1989年からの誌面掲載記事検索
・デジタル紙面で過去8号分のバックナンバーが読める

通常価格 月額2,040円(税込)が、今なら3ヶ月0円

週刊エコノミスト最新号のご案内

週刊エコノミスト最新号

12月13日号

論争で学ぶ 景気・物価・ドル円14 バブルは別の顔でやって来る ■熊野 英生17 鳴らないアラート 「経済の体温計」を壊した罪と罰 ■中空 麻奈18 対論1 米国経済 景気後退入りの可能性高い ■宮嶋 貴之19  景気後退入りの可能性は低い ■高橋 尚太郎20 対論2 日銀 23年後半から24年前半 [目次を見る]

デジタル紙面ビューアーで読む

おすすめ情報

編集部からのおすすめ

最新の注目記事