韓国のAEDは8割が夜間閉鎖の建物内だった 趙章恩
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ソウルの梨泰院(イテウォン)で150人以上が亡くなった転倒事故後、韓国内では心肺蘇生法と自動体外式除細動器(AED)の使い方を学ぶ人が増えている。学校や公共機関、大手企業などでは年に数回応急処置の講習を実施しているものの、実際にできるかどうか不安という人が多く、ユーチューブにアップされたの韓国消防庁の動画の再生回数も伸びている。
梨泰院転倒事故の際、市民らが救急隊員を手伝い、心肺蘇生を行ったが、一命を取りとめることができた人は少なかった。AEDを同時に使うことで蘇生の可能性が高まるというが、現場で使えたAEDは地下鉄の梨泰院駅と警察の派出所にあった2台のみ。近くの学校などにもAEDはあったが、事故発生時は夜で建物が閉まっていたため使えなかった。
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