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週刊エコノミストは2023年、創刊100周年を迎えます
『週刊エコノミスト』は2023年4月1日、創刊100周年を迎えます。読者の皆様や取材、寄稿にご協力いただいた方々をはじめ、すべての皆様にお礼申し上げます。
この100年間に発行した約4780号で、世界経済を揺るがすさまざまな出来事を記録してきました。1970年代の2度の石油ショック、85年のプラザ合意、90年代前半のバブル崩壊、08年秋から始まったリーマン・ショック、11年3月の東日本大震災などは、その最たる例です。
今、足元で起きている新型コロナウイルスの感染拡大やロシア・ウクライナ戦争も、後世に記録されるでしょう。このような不安定な時代にこそ、より良い未来を迎えるための材料を示す役割が求められていると自負しています。
そうした観点から、23年は年間を通じて『週刊エコノミスト』ならではの特別な企画を予定しています。
まずは第1弾として、エコノミスト賞受賞者による「日本経済の処方箋」をテーマにしたリレー連載を、今号からスタートしました。同賞は23年の選考で第63回を数えます。「経済論壇の芥川賞」とも言われ、数々の有意な人材を経済論壇に送り出してきました。その賞の受賞者であり、日本を代表する経済学者など識者の方々から、長らく停滞してきた日本経済が再び浮揚するために何が必要なのか、多角的な視点で提言が寄せられます。
その後も、大型連載を第2弾、第3弾と展開します。経済政策と経済学はどう関係してきたか、経済学者が政策論争にどう関与してきたかなどを深く考察する予定です。
さらに、各分野の第一人者への特別インタビューを不定期で掲載するほか、4月に記念号の発売も予定しています。こうしたさまざまな企画を通じ、歴史を総括し、未来に生かすための材料を皆様に提供していきます。
100年から先の未来に向け、これからも応援をよろしくお願いします。
(週刊エコノミスト編集長・秋本裕子)