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台湾の果物輸出先 中国の禁輸で日本が首位に 井上雄介

台湾中部の南投市にあるパイナップル農園 Bloomberg
台湾中部の南投市にあるパイナップル農園 Bloomberg

 台湾の中央通信社によると、2022年1~10月の台湾産果物の輸出量のうち日本向けは56.6%を占め、中国に代わり首位となった。日本の農林水産省に当たる行政院農業委員会の陳添寿副主任が12月1日、明らかにした。果物を含む農産物全体の輸出額(1~10月)も前年同期比16.7%増の216億台湾ドル(約960億円)で、米国に次いで2位となった。

 理由は中国の台湾産果物の禁輸にある。日本はこれまで2位だったが、繰り上げで首位になった。中国は21年、台湾産のパイナップル、クリーム状の果肉が特徴のバンレイシ(釈迦(しゃか)頭)、小さなリンゴのような外観のレンブ(蓮霧)などの輸入を相次いで禁止。22年6月には高級魚「ハタ」も禁輸にした。

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