《原油》70ドル台の膠着相場 柴田明夫
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原油の値動きが激しい。米ニューヨークWTI原油(期近)は、2022年11月初めの1バレル=90ドル台から下落基調に転じ、同年12月7日には一時70ドル台と22年初来安値を付けた後、買い戻しが入り、70ドル台半ばまで反発した。中国の12月7日の「ゼロコロナ政策」緩和によるエネルギー需要の回復期待や米バイデン政権が戦略石油備蓄(SPR)の積み増しに動くとの見方のためだ。
米国は12月にSPRを1500万バレル追加放出する方針を示していたが、米エネルギー情報局(EIA)によれば、SPR備蓄量は21年初めの6億バレル超から22年12月9日時点で3・8億バレルを下回るなど、米石油需要の20日分にも満たない水準に低下しており、備蓄積み増しの必要性がある。
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週刊エコノミスト
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