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《今週のポイント》中国GDP発表(1月17日前後) 三尾幸吉郎

上振れ・下振れ両方の可能性

 中国国家統計局は1月17日前後に2022年10~12月期の国内総生産(GDP)を発表する。前回発表された7~9月期は、新型コロナウイルスの流行が落ち着いていたことに加えて、前四半期に落ち込んだ反動増もあって前年同期比3.9%と4~6月期(同0.4%)の成長率を大幅に上回った。しかし10~12月期は再び低下し、同3%前後になるとの見方がコンセンサスとなっている。

 すでに公表された10、11月の景気指標を見ると、GDPとの連動性が強い鉱工業生産は10月が前年同月比5.0%、11月が同2.2%と、11月に失速したことが分かる。また経済のサービス化でGDPとの連動性が強まってきたサービス業生産も10月が同0.1%、11月がマイナス1.9%と11月に大きく落ち込んだ。

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