#Me tooの発端記事を放った女性記者がモデル 女性スタッフの怒りの作品 野島孝一
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映画 SHE SAID/シー・セッド その名を暴け
ハーヴェイ・ワインスタインという名に記憶があるだろうか。映画に詳しい人なら、「パルプ・フィクション」や「ロード・オブ・ザ・リング」などの名プロデューサーとしてご存じかもしれない。それ以上に、ハリウッドの大物で、女性に対し性的暴行事件を繰り返して有罪を宣告された男と記憶している人が多いはずだ。ワインスタインをはじめ、地位を利用して女性に横暴なふるまいをする男性に対する抗議は、#Me too運動という社会現象にまで発展した。
ワインスタインは、『ニューヨーク・タイムズ』の暴露記事が基になって起訴され、2020年3月に23年の禁錮刑判決を受けた。さらに22年12月19日にも有罪判決。裁判はまだ続くが、映画業界は、女性の保護という面で大きく意識を変えざるを得なくなっている。
この映画は、ワインスタイン追及で名をはせた『ニューヨーク・タイムズ』紙の調査報道記者、ミーガン・トゥーイーとジョディ・カンターの活躍を描く。ミーガンを演じたのは、キャリー・マリガン。ジョディを演じたのは、ゾーイ・カザンだ。キャリー・マリガンはイギリス出身で、「17歳の肖像」などのイギリス映画で頭角を現した。ゾーイ・カザンはエリア・カザン監督の孫娘。
ワインスタインは、神と呼ばれる大物プロデューサー。逆らえないのをいいことに女優や女性スタッフに性的ないやがらせやレイプを…
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週刊エコノミスト
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