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教養・歴史 小川仁志の哲学でスッキリ問題解決

ポストコロナ、家族でレジャーを楽しみたいのに子供が消極的です/160

フランシス・ベーコン(1561~1626年)。イギリスの哲学者。実験と観察を通して得られた知識によって、自然を克服するよう説いた。著書に『ノヴム・オルガヌム』などがある。(イラスト:いご昭二)
フランシス・ベーコン(1561~1626年)。イギリスの哲学者。実験と観察を通して得られた知識によって、自然を克服するよう説いた。著書に『ノヴム・オルガヌム』などがある。(イラスト:いご昭二)

Q ポストコロナ、家族でレジャーを楽しみたいのに子供が消極的です

 ポストコロナを見越して、観光産業が元気づいてきました。私は家族でレジャーを楽しみたいタイプなので、皆で一緒に旅行に行きたいのですが、子供たちが出不精になっています。どう説得すればいいでしょうか?(IT企業勤務・40代女性)

A 旅はワクワクする時間。記録と後日談によって自身の世界も更新するツールとしよう

 観光産業は日本経済にとっても重要な柱の一つですから、私たちもどんどん旅行した方がいいですよね。でも、他方で長引くコロナ禍は私たちの習慣をも変えつつあります。中にはわざわざ出かけなくても家で楽しめることがいろいろあると感じる人が増えているようです。

 そこで今回は、改めて旅の意義について考えてみたいと思います。イギリスの哲学者フランシス・ベーコンが、旅行をテーマにエッセーを書いています。そこで彼が論じているのは、まず旅行とは若い人にとって教育の一部になり、年長者にとっては経験の一部になるということです。

 イギリス経験論の祖と呼ばれる哲学者だけあって、やはり経験の意義を重視しているようです。そして、日記をつけるよう勧めます。目的地において記憶すべきことを記録しておくためだそうです。

大事なのは旅の後

 そうして旅行の後、自分が経験したことを人に話すのです。旅行は行ったら終わりということが多いですが、それではいけないのです。ベーコ…

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