ニューヨークのタクシー、地下鉄、バスが続々値上げ 橋本孝
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ニューヨーク市を走る公共交通の運賃が続々と上がる。
タクシーは昨年12月19日に上がった。市中心部マンハッタン─ケネディ空港の定額運賃は一気に18ドル(約2300円)上がって70ドルとなった。初乗り運賃は0.5ドル高の3ドル、ラッシュ時と深夜の割増運賃も上がった。1乗車当たりの平均運賃は23%高くなったという。2012年以来10年ぶりの値上げだ。また、配車アプリのウーバーやリフトの利用料金も上がった。
地下鉄やバスは新型コロナウイルスのパンデミック後、乗客数が大幅に落ち込み、元に戻っていない。運営するニューヨーク州都市交通局のデータによれば、1月8~17日の乗客数のパンデミック前比は地下鉄60~80%、バス60~77%にすぎない。リモートワークが定着したことや、治安の悪化が主な理由だ。
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週刊エコノミスト
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