経済・企業ワールドウオッチ

IT大量解雇でも慌てないのがシリコンバレー流 中島和宏

GoogleなどIT大手で働く人には厳しい冬となったが… Bloomberg
GoogleなどIT大手で働く人には厳しい冬となったが… Bloomberg

 グーグル、マイクロソフト、アマゾンにメタなど、米IT大手企業のレイオフ(一時解雇)の話が連日のように報じられている。1万人単位の大量解雇は、景気の変わり目など数年に一度行われているものだ。その裏側をシリコンバレー視点で見ると興味深い。

 解雇宣告を受けた人は、会社から「パッケージ」と呼ばれる手当で、3~6カ月間の収入が補償され、収入はおおむね変わらずに得られる。失業保険も日本と同様に用意されている。

 その間に社内の別ポジションや転職先を探すことになるが、解雇通告を受けた人があまり慌てている様子は見られない。カリフォルニア州雇用開発局の23年1月の発表では、12月のシリコンバレーIT企業の雇用は前年同月比で4.5%減少したが、地域経済全般は依然として力強さが見られ、6.3%の雇用増加という「健全な成長」を遂げたとされている。

残り195文字(全文561文字)

週刊エコノミスト

週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
有料会員になると、続きをお読みいただけます。

・会員限定の有料記事が読み放題
・1989年からの誌面掲載記事検索
・デジタル紙面で過去8号分のバックナンバーが読める

通常価格 月額2,040円(税込)

週刊エコノミスト最新号のご案内

週刊エコノミスト最新号

6月6日号

上がる金&揺らぐドル 史上最高値への地殻変動16 米実質金利との逆相関 崩れた背景に中銀の買い ■村田 晋一郎/谷道 健太19 これで分かった! 「金」の基礎知識 Q&A ■池水 雄一 徹底展望 2023年末 金価格の見通し22 2300ドル 非民主的国家が買い増し 西側への不信で分断拡大 [目次を見る]

デジタル紙面ビューアーで読む

おすすめ情報

編集部からのおすすめ

最新の注目記事