スタンフォード大研究グループが脳と機械つなぐ医療に進展 二村晶子
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いま、カリフォルニアでは、侵襲性脳コンピューター・インターフェース(BCI)分野の進展が目覚ましい。BCIは脳に医療装置や電極を直接埋め込み、失明、まひ、精神疾患を治癒させたり、人の思考で義肢などを操作することを目標にした技術だ。これまで、BCIは手術の安全性や精度、価格など多くの課題があり、実用化が現実的ではないという理由で資金は集まりにくかった。
だが、ここに風穴を開けるべく、いくつかの企業や研究グループが、この数カ月で画期的な進捗(しんちょく)や大型の資金調達を発表している。特に注目を集めているのは、今年1月に発表されたスタンフォード大学の研究グループの論文だ。身体まひから自力で声を出すことができない患者が、脳に埋め込んだ電極を利用することで、文章によるスピーチができたという。企業では、イーロン・マスク氏がサンフランシスコに設立したニュ…
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週刊エコノミスト
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