バングラデシュでインド旅行ブーム 特に多いラマダン期 薄木裕也
有料記事
ダッカ市内のショッピングモールから今、長蛇の列が延びている。この列はモール内にある世界最大のインドビザ申請オフィスへと続いている。インドの観光統計によると、バングラデシュからインドへの旅行者は、ビザの発給要件が緩和された2013年を境に急増し、19年までの年平均伸び率は約30%。19年は250万人以上で、外国人旅行者の4人に1人がバングラデシュ人だった。コロナ禍の2年間は落ち込んだが、22年以降は回復基調にある。
ラマダン(イスラム教の断食月。23年は3月下旬~4月下旬)時期は旅行者が特に多く、昨年はビザ申請オフィスの営業時間が延長された。多くの旅行者がラマダン明けの祝祭で着用するサリーなどを購入するそうで、転売目的も多い。インドの方が安価に買えるからだ。
残り230文字(全文563文字)
週刊エコノミスト
週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
有料会員になると、続きをお読みいただけます。
・1989年からの誌面掲載記事検索
・デジタル紙面で直近2カ月分のバックナンバーが読める