ニューヨークの名門ホテル跡に56階建てビル 冷泉彰彦
有料記事
ホテル・ペンシルベニアは、1919年に当時のペンシルベニア鉄道がその社名を冠して創業。マンハッタンのど真ん中、ペン駅の正面に立地したその建築は威容を誇っており、ニューヨークの中では、ウォルドルフ・アストリアと格式を競っていた。
約2000室と規模は巨大で、一時は世界最大のホテルといわれた時期もあった。80~90年代には団体客用のホテルとして経営され、当時の日本発の団体ツアー客や出張者にはなじみの存在だった。
21世紀に入ると凋落(ちょうらく)は著しく、一時は歴史的建造物としてリノベーションが検討されたこともあったが、新型コロナウイルス禍はその希望を打ち砕き、最終的には20年に廃業、22年末から解体工事が始まった。
残り246文字(全文557文字)
週刊エコノミスト
週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
有料会員になると、続きをお読みいただけます。
・1989年からの誌面掲載記事検索
・デジタル紙面で直近2カ月分のバックナンバーが読める