国際・政治ワールドウオッチ

ニューヨークの名門ホテル跡に56階建てビル 冷泉彰彦

廃業が決まったホテル・ペンシルベニア(2020年5月) Bloomberg
廃業が決まったホテル・ペンシルベニア(2020年5月) Bloomberg

 ホテル・ペンシルベニアは、1919年に当時のペンシルベニア鉄道がその社名を冠して創業。マンハッタンのど真ん中、ペン駅の正面に立地したその建築は威容を誇っており、ニューヨークの中では、ウォルドルフ・アストリアと格式を競っていた。

 約2000室と規模は巨大で、一時は世界最大のホテルといわれた時期もあった。80~90年代には団体客用のホテルとして経営され、当時の日本発の団体ツアー客や出張者にはなじみの存在だった。

 21世紀に入ると凋落(ちょうらく)は著しく、一時は歴史的建造物としてリノベーションが検討されたこともあったが、新型コロナウイルス禍はその希望を打ち砕き、最終的には20年に廃業、22年末から解体工事が始まった。

残り246文字(全文557文字)

週刊エコノミスト

週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
有料会員になると、続きをお読みいただけます。

・会員限定の有料記事が読み放題
・1989年からの誌面掲載記事検索
・デジタル紙面で直近2カ月分のバックナンバーが読める

通常価格 月額2,040円(税込)

週刊エコノミスト最新号のご案内

週刊エコノミスト最新号

4月9日号

EV失速の真相16 EV販売は企業ごとに明暗 利益を出せるのは3社程度■野辺継男20 高成長テスラに変調 HV好調のトヨタ株 5年ぶり時価総額逆転が視野に■遠藤功治22 最高益の真実 トヨタ、長期的に避けられない構造転換■中西孝樹25 中国市場 航続距離、コスト、充電性能 止まらない中国車の進化■湯 [目次を見る]

デジタル紙面ビューアーで読む

おすすめ情報

編集部からのおすすめ

最新の注目記事