欧米の金融不安、火種は尽きない 市岡繁男
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今年3月は米銀3行が破綻し、クレディ・スイス(CS)もUBSに救済合併される危機が発生した。筆者の持論は「世界は80年ごとに激動し、2020年からの10年期はその時間帯にある」というもの。今回の件はコロナ禍、ウクライナ戦争に次ぐ混乱の第3幕であり、この先、金融恐慌に至る可能性も否定できない。
08年のリーマン・ショックは主に住宅ローン債権を購入した金融機関の問題だった。だが今回、シリコンバレー銀行(SVB)を破綻させた「預金流出で低利の債券売却を余儀なくされ、巨額の損失が発生…
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週刊エコノミスト
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