超長期チャートは円安と物価上昇に伴う混乱を暗示 市岡繁男
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世界は約80年ごとに政治経済が一変するパラダイムシフトに直面してきた。1780年代のフランス革命、米独立戦争、天明の大飢饉(ききん)、1860年代のドイツ・イタリア国家統一、米南北戦争、幕末・明治維新、1940年代の世界大戦がその事例だ。160年前の変動では近代国家が誕生し、先の大戦では旧体制が一掃された。
筆者は長らく講演会等で「80年周期の大変動、次は2020年代」と述べ、この後は「幕末」に匹敵する混乱が起きると唱えてきた。コロナ禍とウクライナ戦争はその始まりであり、物価や金利の上昇とともに安定の時代が終わったといえよう。
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