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脱コロナで香港はプラス成長 江藤和輝

スーツケースを持った観光客が行き交う香港の繁華街(2023年5月) 筆者撮影
スーツケースを持った観光客が行き交う香港の繁華街(2023年5月) 筆者撮影

 5月初めの連休中の香港繁華街。コロナ禍の中では閑古鳥が鳴いていた宝飾品店や薬局・化粧品店などには、中国本土からの観光客が集まっていた。街中ではマスクをつけている人は少数になり、まるでコロナ前に戻ったようだった。香港ディズニーランドでは2021年10月〜22年9月、来場者数が前年度比22%増の340万人に上っている。

 脱コロナをうかがわせる雰囲気は複数の統計データにも表れている。李家超行政長官は5月2日、今年1~3月期の域内総生産(GDP)成長率が前年同期比2.7%に達し、4四半期連続だったマイナス成長から脱却したと発表。香港と本土が2月初めに出入境を全面再開したことなどを受け、経済は徐々に回復したと指摘した。

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