新規会員は2カ月無料!「年末とくとくキャンペーン」実施中です!

国際・政治 ワールドウオッチ

燃料電池車に注目の中国 日系企業の水素技術に期待 田中琳大郎

広東省仏山市に設けられた水素ガスステーション=2022年5月 JETRO提供
広東省仏山市に設けられた水素ガスステーション=2022年5月 JETRO提供

 中国では2060年に向けた温室効果ガス排出量実質ゼロ(カーボンニュートラル)の取り組みが進む。特に排出量をこれ以上増やさずピークにする「カーボンピークアウト」の30年達成に向け、政策が相次いで打ち出されている。

 特に進んでいるのが自動車分野で、水素エネルギーを活用した燃料電池車が注目される。政府は北京市や上海市、広東省仏山市などを「燃料電池自動車モデル都市群」とし、燃料電池技術や貯蔵技術などを持つ企業の誘致を進める。

 華南地域では、仏山市において水素ステーションが商業化されるなど進んでいるが、今後は広州市や深圳市でも特に車載用の燃料電池の産業集積を進める計画だ。欧米企業との協力事例として、洋上風力発電と組み合わせ、海水の電気分解により水素を生産・貯蔵するプロジェクトも発表されている。洋上で冷却・圧縮された水素は燃料電池や発電、工業用エネルギーなど多様な分野への応用が期待される。

残り156文字(全文551文字)

週刊エコノミスト

週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
有料会員になると、続きをお読みいただけます。

・会員限定の有料記事が読み放題
・1989年からの誌面掲載記事検索
・デジタル紙面で直近2カ月分のバックナンバーが読める

通常価格 月額2,040円(税込)が、今なら2ヶ月0円

週刊エコノミスト最新号のご案内

週刊エコノミスト最新号

12月3日号

経済学の現在地16 米国分断解消のカギとなる共感 主流派経済学の課題に重なる■安藤大介18 インタビュー 野中 郁次郎 一橋大学名誉教授 「全身全霊で相手に共感し可能となる暗黙知の共有」20 共同体メカニズム 危機の時代にこそ増す必要性 信頼・利他・互恵・徳で活性化 ■大垣 昌夫23 Q&A [目次を見る]

デジタル紙面ビューアーで読む

おすすめ情報

編集部からのおすすめ

最新の注目記事