《NY市場》行き過ぎたリセッション観測が反発の原動力に 堀古英司
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昨年以降、エコノミストを中心にリセッション(景気後退)を予想する向きが急増している。ブルームバーグ社の集計によれば、1年以内のリセッション入り予想は65%に上り、過去実際にリセッションに陥った局面を除いては最高水準となっている。しかし実際には、一向に米国経済はリセッションに陥っておらず、多くのエコノミストが今年初を予想していたのが今年後半、そして来年と、どんどん後ずれしていっているのが現実だ。
米国経済は新型コロナウイルス感染拡大を受けて2020年初にリセッション入り、その後22年上半期もマイナス成長となった。コロナという大きなショックを受けて経済は大きな上下動をこなした後、現在正常化のためにその波は小さくなっていっている過程だ。今は22年上半期のマイナス成長からの回復局面であり、その次の小さな波は下降局面だろう。しかし波は小さくなっており、あっても恐らく短期間か、浅いか、かなり先だろ…
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週刊エコノミスト
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