《今週のポイント》企業物価指数(7月12日)山下大輔
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前年比上昇率は緩やかに低下か
6月の企業物価指数が7月12日に公表される。国内企業物価の上昇は鈍化を続けている。5月の国内企業物価指数(総平均)は前年同月比5.1%の上昇で、依然として高いものの、2022年12月の10.6%をピークに、その後低下している。前月比でも、1月以降はほぼ横ばいの動きとなり、5月は0.7%低下した。
21年以降の物価上昇は原油等の資源価格高騰に端を発するものであった。しかし「石油・石炭製品」の物価は、23年に入り前年比で低下を続けている。5月は前年同月比で1.8%低下した。加えて、政策的な要因により「電力・都市ガス・水道」の前年からの上昇幅も小さくなっている。5月は同13.1%の上昇で、22年12月の同53.7%から大きく低下した。前月比でも、再生可能エネルギー普及のために電気料金に上乗せさ…
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週刊エコノミスト
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