韓国の輸出主導型経済は終わりつつある 嚴在漢
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米中の覇権争いによって、30年余り続いたグローバリゼーションが終焉(しゅうえん)に向かっている。それに伴い、グローバル・サプライチェーン見直しの動きが生まれた。対中国デリスキング(リスク低減)の構図は、米国中心の経済新秩序ともいえよう。これは、グローバリゼーションの恩恵を最も受けてきた輸出主導型韓国経済の低迷をも意味する。
ここ10年間、韓国の輸出増加率は経済成長率を下回っている。韓国産業研究院は5月に発表した「第2次世界化の終焉と韓国経済」というリポートで、今後も米中の葛藤は深まり、韓国の輸出環境は一層悪化する可能性が高いと予想した。同研究院が韓国銀行の資料を分析した結果、2013年1〜3月期から23年1〜3月期までの成長率は年平均2.45%で、輸出増加率(2.43%)を上回った。成長率が6.32%で輸出増加率が…
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週刊エコノミスト
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