台湾総統選の親中候補に新味? 井上雄介
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台湾総統選挙(来年1月投開票)が混戦状態にある。ケーブルテレビ局TVBSの世論調査(6月)では、台湾民衆党の柯文哲(かぶんてつ)・前台北市長の支持率は33%で、与党・民進党の頼清徳(らいせいとく)氏の30%をわずかに上回った。データ会社傘下の「Quickseek世論調査センター」の世論調査(7月)では、頼氏34.8%、柯氏30.8%と大接戦だ。最大野党、国民党候補の侯友宜(こうゆうぎ)氏は低迷している。
国民党支持者のうち、鴻海(ホンハイ)精密工業の創業者、郭台銘(かくたいめい)氏の立候補を望む人が柯氏の支持に流れたとみられる。同センターの世論調査でも、柯氏が郭氏を副総統候補に選んだ場合、支持率は頼氏を上回った。
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週刊エコノミスト
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