国際・政治ワールドウオッチ

南アフリカで太陽光発電が急増 停電常態化に「自衛策」 平野光芳

ケープタウンの店舗屋上に設置されたソーラーパネル 筆者撮影
ケープタウンの店舗屋上に設置されたソーラーパネル 筆者撮影

 慢性的な電力不足が続く南アフリカで、家庭や企業が屋上に太陽光発電パネルの設置を急速に進め、最近1年3カ月で4.5倍に増えた。南ア電力公社によると太陽光の発電能力は2022年3月に約98万キロワットだったのが、23年6月には約441万キロワットとなり、大型原発3基分に相当する設備が一気に増えた。

 南アは世界有数の石炭産出国で、石炭火力で発電の9割近くをまかなう。ところが、近年は設備の老朽化が進んだ上に、汚職の影響で更新も進まず、電力網が急速に…

残り335文字(全文558文字)

週刊エコノミスト

週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
有料会員になると、続きをお読みいただけます。

・会員限定の有料記事が読み放題
・1989年からの誌面掲載記事検索
・デジタル紙面で直近2カ月分のバックナンバーが読める

通常価格 月額2,040円(税込)

週刊エコノミスト最新号のご案内

週刊エコノミスト最新号

5月14日・21日合併号

ストップ!人口半減16 「自立持続可能」は全国65自治体 個性伸ばす「開成町」「忍野村」■荒木涼子/村田晋一郎19 地方の活路 カギは「多極集住」と高品質観光業 「よそ者・若者・ばか者」を生かせ■冨山和彦20 「人口減」のウソを斬る 地方消失の真因は若年女性の流出■天野馨南子25 労働力不足 203 [目次を見る]

デジタル紙面ビューアーで読む

おすすめ情報

編集部からのおすすめ

最新の注目記事