国際・政治ワールドウオッチ

マンハッタンで脚本家・俳優1000人超が抗議デモ 津山恵子

ネットフリックス社屋前で講義する脚本家と俳優 筆者撮影
ネットフリックス社屋前で講義する脚本家と俳優 筆者撮影

 全米脚本家組合(WGA、組合員1万1500人)が今年5月から、米映画俳優組合(SAG−AFTRA、同16万人)は7月からストライキを始めた。両組合の同時ストは1960年以来。63年ぶりの共同ストの焦点は、映画・ドラマの制作者側が活用する人工知能(AI)による「AI俳優」など。脚本家らも、生成AIが脚本執筆を乗っ取ることに強い警戒感を抱いている。

 その後、WGAのストは8月9日、100日に突入し、ニューヨーク・マンハッタンのネットフリックス社屋前に1000人以上の脚本家と俳優らが集まり抗議の声を上げた。「出てもいないCMに、あなたが映っている、と友人が連絡をくれた」と俳優のジージー・カサノバさん。「私の顔は調整して服も変えているが間違いなく私だった。でも撮影した記憶がない。誰が私をスキャンしてCMに入れたのかも分からない。私に報酬があるべ…

残り167文字(全文541文字)

週刊エコノミスト

週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
有料会員になると、続きをお読みいただけます。

・会員限定の有料記事が読み放題
・1989年からの誌面掲載記事検索
・デジタル紙面で直近2カ月分のバックナンバーが読める

通常価格 月額2,040円(税込)

週刊エコノミスト最新号のご案内

週刊エコノミスト最新号

5月14日・21日合併号

ストップ!人口半減16 「自立持続可能」は全国65自治体 個性伸ばす「開成町」「忍野村」■荒木涼子/村田晋一郎19 地方の活路 カギは「多極集住」と高品質観光業 「よそ者・若者・ばか者」を生かせ■冨山和彦20 「人口減」のウソを斬る 地方消失の真因は若年女性の流出■天野馨南子25 労働力不足 203 [目次を見る]

デジタル紙面ビューアーで読む

おすすめ情報

編集部からのおすすめ

最新の注目記事