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週刊エコノミスト Online 闘論席

皇室バッシング回避のための安全弁が必要な不健全さ 小林よしのり

撮影 中村琢磨
撮影 中村琢磨

小林よしのりの闘論席

 ジャニーズ事務所の「性加害問題」についてバッシングしている人は、何がしたいのか全くわからない。再発防止なんて言っても、ジャニー喜多川氏亡き今、再発などしようがないのだから。

 当事者の死後3年以上もたってから批判して、何になるのだろうか。そもそもジャニー氏の性癖など、誰もが薄々知りながら大した問題じゃないと黙認していたものだ。それをBBCの報道を機に、いわば「外圧」で騒ぎだしたのも情けない。

 今さらジャニーズをバッシングしている者など、どうせ本気で怒っているわけではない。ただ何かを叩(たた)きたいだけなのだ。広末涼子の不倫が報じられれば広末を叩き、それに飽きたらジャニーズを叩き、ビッグモーターの不正が明らかになればそっちを叩く。本気じゃないから、どれも簡単に下火になっていくのだ。

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