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コーヒー大国ブラジルを支えるクローン苗 松本浩治

ブラジルで栽培されているコーヒー豆。世界首位の生産量を誇る 筆者撮影
ブラジルで栽培されているコーヒー豆。世界首位の生産量を誇る 筆者撮影

 ボリビアとの国境に位置する北西部ロンドニア州で、コーヒー豆の生産量が飛躍的に増えている。今年の生産量は過去最大の18.6万トン(1袋60キロで310万袋)で、昨年比約12%増となった。決め手になったのは生産性の高いクローン苗への転換だ。

 州都ポルトベリョ市では市の農畜産供給局を通じ、2017年からの6年間で約230万本のクローン苗を農村部の生産者に配布した。コーヒー豆1袋の平均取引価格は約600レアル(約1.8万円)で、今年は2460トン…

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