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政情安定の若い国ナミビア グリーン水素と油・ガス田に注目集まる 松原建徳

ナミビアの砂漠地帯 筆者撮影
ナミビアの砂漠地帯 筆者撮影

 アフリカ南西部の国、ナミビア。1990年に独立した若い国で、筆者が子どものころは、まだ世界地図に未独立国として記載されていたのを覚えている。

 面積は日本の2倍以上だが人口は300万人に満たず、モンゴルに次いで世界で2番目に人口密度が低い。内陸の首都ウィントフークは丘陵地にある落ち着いた街で、途上国の喧騒(けんそう)とはかけ離れている。海に向かって西へ行くと一面の砂漠。車で1時間走ってようやく次の町がある感じで、途中には家一つない。

 日本では報道されることも少ない国だが、強い風と太陽を生かした大規模なグリーン水素製造の計画や、最近発見された大型の油・ガス田開発の行方が、欧州で注目されている。雄大な自然に安定した政情も手伝って、観光地としても人気が高い。

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